昭和大学附属病院の新人看護師の1年間に密着し、様々な場面を紹介しました。
密着した新人さんに1年間を振り返ってお話を伺ってきました。
2回目は大学病院 NICU/GCU所属 高橋芹奈さんです。
写真 右 先輩佐々木さん 真ん中 高橋さん 左 小児循環器科医師 清水先生
Q1: 1年間を振り返ってみていかがでしたか?
新人バッチが外れ、看護師として求められることが多くなりました。
最初は疾患の勉強に加え、物品の位置や病棟でのルールなど覚えることが沢山あり、とても大変でした。
私はいつも笑顔で患者・家族とのコミュニケーションを取り患者・家族に寄り添える看護師を目指しています。
まだまだ未熟ですが、自分の目指す看護師像に少しずつ近づけているような気がします。
Q2:振り返ってみてもっと学習しておけばよかったと思う事はありますか?
私はNICU/GCUへの配属を希望しており、自己学習を行っていたのですが、疾患や症状看護の学習を中心にしていました。
小児看護という領域として考えると、健康な子供の発達過程をもっと勉強しておけば患児への看護に役立ったのではないかと思います。
また、正常児の解剖生理や循環動態、胎児循環などが理解出来ていないと、病児の状態把握が難しいので基礎の勉強をもっとしておけば良かったと思っています。
Q3:今後の目標と課題を教えて下さい。
●目標
児の成長発達や疾患の理解を更に深めることです。
児と会話することができない分、家族の方と笑顔でコミュニケーションを図り、家族の想いに寄り添った看護を提供したいです。
●課題
循環器疾患の児が多くいるのですが、出生前の検査などで胎児期から疾患が確定している場合は外来との連携が必要になります。
また吸引などの医療的な処置を必要をしながら退院する場合も早期から退院連携が必要となります。
これらの学習や経験が不足しているので、どのように学習を深めていくべきかが課題です。
Q4:これから後輩になる2019年度新入職予定の学生さんにメッセージをお願いします。
当院では多くの症例を学ぶことができ、成長できる場だと思います。
これからできる同期と沢山遊び、ワークライフバランスを上手くとりながら、一緒に「なりたい看護師」を目指しましょう!
Q5:昭和大学附属病院に入職して良かった事を教えて下さい。
当院は高度急性期医療を行う特定機能病院であり、私が所属するNICU/GCUは総合周産期母子医療センターの一部です。
そのため極小未熟児の緊急入院が多く、循環器疾患をもった児も多く入院しています。
その中で看護師として働くためには高度な知識と技術が必要です。
私はまだようやくラダーⅠを獲得したところですが、教育体制が整っているため積極的に自己学習しながらも、多くの支援を受けて成長することが出来ました。
また、わからないことはいつでも誰にでも気軽に質問できる職場環境であったため、疑問点をすぐに解消できる支援を受けられたことが良かったです。
Q6:今就職先を悩んでいる看護学生さんにアドバイスをお願いします。
高橋さんを半年間プリセプターとして支援し、後半半年は同じチームの先輩として皆で支えていたプリセプターの髙塚さんにも話を聞きました。
Q1:プリセプターとして1年間を振り返っていかがですか?
この1年間を通して教育することの難しさや、自分の性格の傾向などを知りそれに対して改善策を考え取り組むことで成長できたと感じています。
新人さんに対応する時は、伝わるだろうという曖昧な指示ではなく、意図的なコミュニケーションスキルが必要なことを実感し、徐々に実施できるようになったので今後に生かしたいです。
Q2:プリセプターを経験したことによる今後の目標と課題を教えて下さい。
来年度もプリセプターとなるため、まずは新人から見てロールモデルとなれるようなスタッフを目指すことが目標です。
課題はオープンスペースのNICU/GCUで勤務しているので職場の雰囲気作りなども考えながら働くことと、リーダー業務にトライするためメンバーが働きやすく、仕事がやりやすいリーダーを目指しつつ、時間管理にも気を配れるようになることです。
Q4:2年目となる高橋さんへのメッセージをお願いします。
2年目になると今までよりも期待されることが多くなり大変になると思います。
その中で今後患児の担当になり、対応できる疾患も増えてやりがいが増えるはずです。
赤ちゃんと家族を1番に考えた看護が出来る様に一緒に頑張っていきましょう。
高橋さんの常に前向きで明るいところを伸ばしてラダーⅡを目指しましょうね。