Voice密着!新人看護師1年の歩み

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2018年 第35回「密着!新人看護師の1年間の歩み」~番外編 看護部の教育担当者について②~

今回は藤が丘病院 看護部所属 教育担当次長・教育担当実務者の皆さんを紹介します。
教育担当実務者については31回目の記事をご覧ください。

写真:左から 教育担当実務者 小島さん 教育担当実務者 泉さん 教育担当次長 福山さん

教育担当実務者の泉さん、小島さんにお話を伺いました。

写真:左から 教育担当実務者 泉さん 教育担当実務者 小島さん

Q1:1年間の中で、どんな時に新人の成長を実感しますか?
患者の話を親身に聞いている、薬の説明をしている、手順通りにケアを行っている、先輩看護師の質問にしっかりと自分の意見を述べているなど患者対応や看護実践の場面を通して、新人の成長を感じます。

Q2:今後どのように成長して欲しいですか?
自分のキャリアをどのように積んでいきたいかなど、やりがいを感じながら、目標をもてる自律した専門職業人になってほしいと思います。

Q3:部署の新人教育責任者と、どのように新人の情報を共有して、新人のサポートをしていますか?
定期的な部署ラウンドにより、新人の表情を観察し、声をかけて、変わった様子がないかを確認しています。
身だしなみなど、指導することもありますが、新人は自信のない中で働いていますので、良い点を見つけて、自信につながるような声かけを心がけています。

職場環境への適応困難や、実践の失敗経験、体調不良などが新人のメンタルヘルスに影響します。
部署の責任者や新人教育責任者からの情報提供をもとに、部署と連携し、対応を検討します。
部署では、新人の持っている能力を引き出すために、どのような支援が必要かを支援側のスタッフの行動レベルにまで掘り下げて対策を立てています。
また、ケースによっては、第3者的立場として、教育担当次長や実務者が、面談などの個別対応をすることがあります。

Q4:看護師として働く上で、学生時代に学校での勉強・就職活動(インターンシップ)など以外に経験しておくといいと考えている事はありますか?
看護師として働く上で、様々な背景を持つ患者のニーズに応えることや、多職種とのチームワークが求められます。
学生のうちから、分け隔てなく、たくさんの人と交流し、多種多様な価値観が存在することを知っておくと良いのではないでしょうか。

就職をきっかけに、ひとり暮らしを考えている方は、炊事、家事、規則正しい生活に慣れておくと良いと思います。
就職してからの数か月は、連日勤務や研修も続きますので、生活のリズムが整っていないと、集中力に支障をきたします。
特に、新人の時期は職場の環境に慣れることに、相当なエネルギーを要しますので、自炊や生活(睡眠時間・起床時間)の基盤を整えておくことが必要です。

簗瀬コメント

「看護部の教育担当者について2回にわたってお伝えしました。附属病院では屋根瓦体制 にて教育を行っています。各部署内の状況だけでなく、新人看護師全体をみて様々なサポートを行う看護部の教育担当者は支援者として欠かせない存在です」