8月も中盤になりました。そろそろ日々の業務の中で受け持ち患者さんの人数が増えて来ています。
複数の患者さんの対応をするために何が必要なのか。今回は多重業務の演習に密着しました。
大学病院 馬田明里さんの演習の様子をお伝えします。
3人の患者さんの受け持ちをしている設定で、演習時間は4分です。
多重業務の設定に合わせて演習を行います。
受け持ち患者さんに挨拶しながら今日の予定を説明します。
患者さんをトイレへ誘導。その最中にも他の患者さんから声がかかります。
優先順位を考えて先輩ナースにナースコールで依頼することも。
グループ全員の演習が終わったあと、別室に移動して演習中の様子を撮影した動画を見ながら、ポジティブフィードバックでの振り返りが行われます。
自分の感想を発表し、次にグループ全員で意見を出します。
『患者さんへの挨拶が丁寧でした』『手指衛生がきちんと出来ていました』『先輩への依頼が具体的でした』など
お互いの良かったところを共有し、患者役の演習協力者からのコメントを聞きます。
『検査説明をしたときに一緒にトイレに行きたいかどうか聞いておけばさらに良かったのではないか』
『多重業務になって焦っても、落ち着いて患者さんに対応出来ていたのは良かった』など、たくさんの助言をもらいました。
馬田さんコメント
「7月末から5人の患者さんの受け持ちをしています。予定外の検査が入ったり、点滴の切り替え時間が重なったりすると、いっぱいいっぱいになります。
そんな時はサポートしてくれる先輩に助けを求めています。
今日の研修で、多重業務時は先輩に助けを求めることが、患者さんの安全に繋がることを再認識しました。
録画した映像を見たのは初めてだったので、自分の口癖や動きを客観的に見ることが出来、振り返りになりました」
簗瀬コメント
「学生時代の実習では、一人の患者さんを見ることが殆どです。
就職して受け持ち患者さんが増えると、同時に様々なことに対応する場面が多々あります。
その中で、患者さんの安全を守るための対応や、感染管理のための基本的動作を忘れずに行っていく必要があります。
先輩にサポートを受けながら優先順位の判断を身につけていきましょう」