専門看護師・認定看護師クローズアップ2回目です。
昭和大学には112名の専門看護師・認定看護師が在籍し、様々な場面で活躍しています。
そのなかで新人看護師に対してどんな関わりをしているのかを紹介いたします!
横浜市北部病院 NICU・GCU所属 感染看護認定看護師 福岡絵美さんにインタビューを行いました。
Q:普段はどのような業務を行っていますか?
A:私は感染看護認定看護師として感染管理業務の兼任とNICU・GCUの師長として病棟管理を行っております。
感染管理業務としては、1日2時間程度感染管理室で病院内全体の感染管理についての実践状況の確認や後任者業務のフォローを行うことで、同じ分野の認定看護師同士連携しています。
Q:新人看護師にどのように関わっていますか?
A:感染管理の認定看護師として4月に行われる新人研修の講義や演習に講師として参加しています。
この研修では正しい知識と最新の技術を習得していただき、患者さんにとっても、自分自身にとっても安全に現場で業務を行えるようになることが目的です。新人さんは丸1日研修を受けますので、楽しく、分かりやすく学べるように工夫をしています。
総括として、7月にもう一度感染予防のフォローアップ研修を行います。夜勤に入る時期になりますので、現場を再現した実践形式の体験型研修を企画しています。
Q:部署だけではなく、院内全体を見ているわけですが、特に新人さんの身だしなみなどいかがでしょうか?
A:院内をラウンドしているときに、新人さんだけではなく、スタッフ全員を見ています。髪型やユニフォームに汚れがないか、爪の長さはどうかもそっと見ていますが、私の部署の新人も含め、皆さん非常に身だしなみが整っているので、問題はないと思っております。
身だしなみを整えるのは社会人としての基本ですが、感染管理の概念からすると、患者さんだけではなく自分をも守ることに繋がりますので、新人さんをはじめ全職員を見守るという意識で確認しています。
Q:部署の師長かつ認定看護師として新人看護師へのメッセージをお願いします。
A:新人さんは色々な研修が組まれていて、覚えることも多く、充実した忙しい一年を過ごされるのだと思います。
認定看護師として、専門的かつ最新の知識を提供していますので、新人さんはそれをしっかりと吸収して、自信を持って実践で活かして貰いたいと思います。
感染管理は、どの部署においても基本的に行わなければならないことで、患者さんと自分の安全を守るために誰もがしっかり習得しなければいけない技術になります。ですから、出来るだけ早い段階で学んでいただいて、その上で自分の部署のさらに専門的なことを学ぶ機会につなげていって頂きたいと思っています。
長いキャリアの中で新人時代は一年しかないですから、一年間楽しくキラキラと過ごして頂きたいと思っています。
簗瀬コメント
「感染管理は看護師だけではなく、医療従事者全員の基本中の基本です。福岡さんはNICU・GCUの師長として、特に易感染状態にある未熟児に関わる病棟を管理しながら、病院全体の感染について多職種と連携しながら業務をされています。そのなかで部署内だけでなく、他の新人看護師と関わることも多く、たくさんの学びを活用してほしいという想いが溢れていました。患者さんだけでなく、自分も守るための感染予防。習慣化していきましょうね」