専門看護師・認定看護師クローズアップ2回目です。
昭和大学には112名の専門看護師・認定看護師が在籍し、様々な場面で活躍しています。
そのなかで新人看護師に対してどんな関わりをしているのかを紹介いたします!
大学病院 緩和ケアセンター所属 がん看護専門看護師 本間織重さんにインタビューを行いました。
写真1:本間織重さん
Q:普段はどんな業務を行っていますか?
A:組織横断的に病棟及び外来をラウンドすることと、主にがん看護外来を担当しています。
臨床教員として学生指導にも関わっています。
(*臨床教員とは…高い看護実践能力を備えた臨床看護師が、臨床現場にいながら看護教員として看護学生の臨地実習指導を全面的に担当する制度です)
Q:専門看護師として新人教育人どのように関わっていますか?
A:1つは研修を通じて緩和ケアやがん看護の概論ついての講義をさせて頂いています。
もう1つは病棟ラウンドの時に新人さんとはすれ違う程度になりますが、病棟スタッフからがん患者さんの対応への相談を受けますので、そこで指導したことが新人さんへの教育や指導にも反映されていると思います。
Q:専門看護師として新人さんに伝えたいことはどんなことでしょうか?
A:研修や日々の業務の中、教育の中で看護をすることを好きになって欲しいなと思って講義をしていることが多いと思います。
患者さんの中には実は新人さんだから言いやすいこともあるので、患者さんから言われたストレートな言葉に対して、それが自分に対して言われたことだけではなく、病棟の看護に対する意見だったりすることもあります。だから、何か言われた時でも、自分ばかり責めないでねというメッセージを伝えています。
そのご意見をもとにして、病棟全体で患者さんに対応していけるようにしていけば良いわけですから。
Q:学生時代から専門看護師・認定看護師になりたいという希望を持つ方も多くいます。何かメッセージをお願いします。
A:学生時代からも認定看護師と専門看護師に対して憧れるような方もいますけど、専門看護師とか認定看護師の資格を取ることがゴールではないっていうことを伝えています。
その先に何をしたいから、その資格を取った方が良と思っているのかということをじっくり考えた方がいいかもねって。単にその資格を持っていることだけが凄いことではないと伝えたいです。
【緩和ケアチームの皆さん】
左 緩和ケア認定看護師 牧克仁さん
中央 がん専門看護師 本間織重さん
右 がん性疼痛看護認定看護師 米村久美子さん
簗瀬コメント
「本間さんは組織横断的な活動として、緩和ケアセンターに所属しています。緩和ケアチームは病院内の様々な場所で活躍しています。がん患者さんへのケアで悩んでいるスタッフは、いつも緩和ケアチームが来てくれるのを心待ちにしています。患者さんに対する関わりを一緒に考えてくれたり、悩みながら行ったケアに対して良い評価をしてくれたり。とても心強い存在です。ケアカンファレンスの際には、新人看護師が得てきた情報がとても役に立つこともあります。」